ウィーン

冬のウィーン。
美術館とカフェをまわった。

ブリューゲルクリムト、この街の美術館にそのいい作品がそろっている、
ということ以外ほとんど共通性することはない。
でもこの街で6時間だけ時間があるとしたら迷うことなくこの2人の
作品がいい。
カフェ。
東京にも少しずついいカフェができている。
「おしゃれな感じ」を演出することにかけてはいい線をいっている店も多いし、
サービスのマナーもかなり高い。
かたやこちらのカフェ。一昔前なら本場のコーヒーはやはり違う、本場のケーキも
やはりおいしい、というのが当然ではあった。が、ご存知の通りいまやそういった
部分での差はほぼなくなっている。
それではウィーンのカフェは何が違うか。
いこごちのよさ、街へのとけこみ方、自然な感じ・・・。
表現するのはむずかしい。が、実際に行ってみるとわかる。
どこか心地よさがある。
行けないときはどうしたらよかろう?
1、東京の山手線内の地域を15分の1に縮小する
2、東京都の山手線内から6割、山手線外から3割をめどに建築、ビル、公園、劇場、
  神社、教会、レストラン、ホテル、カフェ、大通り、小道、繁華街のなかから
  これはと思うものを選び出す。
3、2を1の枠内に綺麗に並べる。
そうするとウィーンのリンク内(昔の城壁内にあたる中心部)のようないい街が出来上がる。
乱暴なたとえではある。が、東京の悪口ではない。
東京も決して捨てたものではない、ただ大きすぎていろいろありすぎ「いいもの」が見えに
くくなっているのだ。
少し冬のウィーンを美化しすぎているきらいもあるので、
4、2で真っ先に除外したものを全体の1割、3のうえから振り掛ける。
実際はこちらのほうが近いでしょう。