LANCE

クレジットカードはあまり多く持ちたくないが、なぜか図書館の利用カードが
たくさんある。現在、過去、未来の住所、通勤先の・・・。
読むのは電車のなかが多いが、この季節は例外か。家のソファーでくつろいで
好きなジャンルの本を読むのが楽しいので、自然とそういう時間ができてくる。
Every Second Counts。この本も貸し出し中のなかの1冊だ。
まだ途中ではあるがとてもいい。飾りなくストレートに伝わってくる。
人生において大切なものが何か、捨てられるものは何か、それをいつどうやって
判断しきれるようになったのか・・・。憎らしいほど強すぎてあまり人気がない。
これが現役時代の彼への総評だったろう。日本では朝青龍が似ている気がする。
年末にたまたTVでやっていた大相撲の特集で、彼の姿やコメント、笑い顔を
見ていてああランスがこんな感じだったな、と。
競技の歴史から見て外国人であり、憎らしいほど強い。応援も少ない、が彼らは
勝ための自分の動機を熟知しており、外部の声に本質的なところで揺らぎがない。
そして内心にかっとうはありながら常に勝つための最善方法を選び取る方程式が
作動している。
Lanceについては現役時代、決してファンでもなく応援していたわけではない。
が、世界のトップに君臨し続けた同時代に生きるひとりの人間として大いに敬意
を表したい。