DAY4

いわゆる谷間のステージである。
絶好調なら走れるレベルまで回復するはずだが、上りは厳しいことが予想される。
距離は短めでOKだが、峠をパスするわけにはいかない。乗らない「気」とはうらはらな素晴らしいレース日和がプレッシャーだ。
100キロ程度で平地だけでないルート、ということで奥多摩方面へ。
「とりあえず」多摩川遡上。うららかに晴れたいい陽気、ちょうど1ヶ月は季節が逆戻りといった感じ。
起床時心拍数を久々にチェックする限り、それなりに回復しているようだが体感的には相当疲労が残っている。

普段ではまずしない、スタート後すぐの多摩川で休憩後、日陰の一気に暗いルートへ突入。
文字通り「日陰」で暗いのだが、夏場以外は心理的にも暗くなることが多い区間
途中鮮やかな紅葉に目を奪われ、少しだけ体調不良を忘れさせてくれる場面もあったが、走っている本人も(本人だから?)うすうす気付いている。
その後だましだましギアも1つ軽くし、少しずつ登り始めるがきついのもきついがそれ以上に賢い?頭脳はこのきつさを耐えてなにがあるの??という大いなる疑問を発し続けていて、それに負けた。
このきつさを耐える目的に特別なものがあれば(例えば:前からプランしていたLONGコース:積算標高3000M以上:とにかく走らないとどうにもならない状況)などであれば多分きつくても、休み休み、ペースを遅くして走り続けただろう。

こういうときは今まで通り過ぎるだけで寄ったことのないところへ少し寄り、そこでUターン。
疲労した後の下りはあまり楽しくない。ようやく日照区間に戻ると半そでで十分な陽気だ。
多摩川べりのベンチで陽を浴びて「うたた寝」をするなど、日頃したくてもできないことができた。それが今日の成果ということにしよう。
それにしても上りでこれだけ走れない日は久しぶりだった。が、考えてみればそういう日はそもそも走らないのだから当然か。