三浦半島

お正月休み以来、久しぶりに天気もよく終日走れる日。
まだ峠方面は基礎体力ができていないし、凍結が考えられるので行先は
①房総半島半周
三浦半島一周
のどちらか。
①は片道電車での輪行になるので、今回は一番手軽な②に決定。海の美しさから
いえば①に軍配があがるが・・。
このコースの場合、注意するのは風向きだけ。今日は悪くない。
 9時30分にスタート、日没後走行は避けられないが寒波もひと段落しているので
よかろう。多摩川も晴れ渡り心地いい。ちょっとした油断で不覚の落車・・それも
また丸子橋近辺か。実は昨年も同じように三浦半島一周に出かける際に落車しているのだ。今回は完全に単独、どうも路上の細い乾電池に気付かず乗り上げたことが原因らしい。ちょっとしたすり傷だけだけで済んだのが幸いだが、どうも納得がいかない。
気を取り直し、追い風を受けて国道15号線へ。ここも追風、みなとみらいへ到着。
横浜も冬の済んだ空気の日は海が綺麗でいい。いつものように赤レンガから山下公園、そしてノンストップで「港がみにくい港の見える丘公園」脇へでるはずが・・。あれ
工事中で通行止めでした。根岸公園からドルフィン坂(本名は地味すぎて覚えられない名前の坂ですが)を下り産業道路(だったかな?)へ。しばらくして左折すると、シーサイドラインとほぼ並行する南へ一直線の道。今日はいい追風で、軽いギアでの回転練習に
もってこいです。
 約65キロ、2時間半で「海の公園」へ到着。ここではサンマルクのパンを買って海を見ながらランチ。今のところ疲れは感じないし、天気もいいし気分も上々。風向きもいいので今日はのんびり休憩時間はなしにし、無理ムラのない走行でいこう。このへんからは
「海」「横須賀」に関連する曲がはじまる。小さい港やトンネルがいくつかあるこの辺りは、なぜか心和む。このコースの隠れたハイライト。横須賀、しゅろの樹、千葉側の景観、米軍基地、防衛大・・。磯の香りと青い海。今日はじめての感触、それは観音崎手前のほんのちょっとした登り坂だった。大腿四頭筋を感じる、痛いとかではなくちょっとした登りにもかかわらずはっきりと働いている感触。我ながら感心した。筋肉は正直だ。たしかにこの3ヶ月の走行距離や峠通過の回数を比較すれば納得する。山伏峠と柳沢峠を2回ずつこなしているが、心拍があがらないよう抑えてのぼっているし、例年何度となく通る大垂水程度の峠もほとんどいっていないのだから。
 浦賀久里浜。海がきれいだ。もう少し早い時間帯だと日のあたり具合がもっといいのだったな。久しぶりの好天のせいだろう、この季節にしては車が多い。2回目のストップポイントを風車の公園に決め、海から三浦台地にのぼる坂がやってきた。今日は心拍をあげたくないし、さきほどののぼりでわかっているとはいえ、この坂が今はきつい。ツールでLANCEが最初の本格的な峠でライバルたちを蹴散らしていく姿が思い浮かぶ。こんなところでがんがん行かれたらひとたまりもないな、誰にでもそういうコンディションはあるということだ。ウルリッヒやマヨやビノクロフでさえもね。。。ということで趣味でツーリングを楽しんでいることの気楽さを堪能しつつ左手にこのルート一番のきれいな海を見ながらキシリウムが回っていく。
 巨大な風車の真下で休憩。補給食のナッツ類を十分とり、トイレとボトル給水。いつも思うのだが、車できて寒さや日没を気にせずゆっくりできたらいいだろうな〜というのは、実際そうしてみるとやはり自転車で走ってきたときのほうが印象的であること。三崎まで一気に坂を下る。今日は素通りだ。油壺からの抜け道のちょっとしただらだら上り。相当に苦しいです。心肺より筋肉のほう。ふくらはぎも無理すると攣りそうになるので注意だ。国道に合流すると早くも車の列が始まる。このへんまで追風参考ながら平均27キロを超えるペースできたが、向かい風でこれが落ちるのは納得だが、ここからの車渋滞の影響でじりじりと落ちていくのは今ひとつ気分が悪い。が安全第一、間違えても車道での落車などちないように。長者崎、葉山、逗子・・。乗り込んでいる年なら、この手頃なコーナーとアップダウウンの繰り返しに、海を視界にいれながら快走できるのだが、今日は余力がない。体のこり、腰や首への負担、上半身の疲労、それらが脚の筋肉の疲れからのリカバリーを拒む。血糖値の低下(腹持ち)もベスト時に比べれば悪い。おもしろいことに、次のコンビニがどこかを描きおえた途端に辛さが前面にでてくる。視界にはいってきたコンビニ。。何をどれだけ食べるべきか、非常に難しい選択ではある。約1000カロリーの補給になったが、日没後のロスをなくすことまで考えた正しい選択だったかな。鎌倉の海をみながらため息をつきながら補給。
 両車線とものろのろ運転の車列。藤沢市内、大和近辺、町田市内とここからは予想通り渋滞と少しの解消との繰り返しでおもしろみはない。日没後の冷え込みや強い向かい風もなく淡々と距離を消化していく。この50キロ位の楽しみ、それはいかにむだなく車列と信号と様々な危険を予測しきって走れるか、である。その点ではほぼ完璧だ。休憩ストップ3回、距離200キロ弱、平均速度25.3。今の体力レベルからすればまずまずの成果といえよう。